次へ   【する】

 「する(為る)」は、動詞で、何かを為すと言う動作を表す語です。

 先回「複合動詞は続ける」と書きましたが、この「する」に付いては、名詞と続けて複合動詞を形作る事ができます。しかし、名詞の種類もいろいろあり、どの名詞でも良いと言う事ではありません。基本は、「動作を表す名詞」です。例えば「勉強」と言う名詞を辞書で調べると、

 》名・自他動サ変

 等と書かれています。これは、「する」と結びついて「勉強する」と言う動詞に変化する事を表しています。辞書によっては「する」と小さく書いてあるものもありますが、同じ意味です。

 したがって、「勉強する」の分かち書きは「べんきょーする」とするのが正解でした。「でした」と書いたのは、2001年の表記法の改訂により、名詞に続く「する」は、機械的に区切るようになったからです。ですから、現在では「勉強する」は「べんきょー□する」と区切ります。

 では、「愛する」とか「旅する」の場合はどうでしょう? 「点訳のてびき」の48P【備考2】に、1字漢語に「する」が続く場合は一続きに書くが、「する」の前に助詞「を」をはさむことができる場合は区切って書いて良い、と有ります。ですから、「愛する」は「あいする」、「旅する」は「旅をする」と「を」を挟む事ができるので、「たび□する」となります。

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