次へ   【11:CTRL+V】

 今回は、BASEのチェック機能をご紹介します。

 CTRLキーを押しながら「V」のキーを押すと、カーソルが不審な部分で止まってくれる機能です。あくまでも「不審な部分」であり、必ずしも誤りの場所で止まるわけではありませんので、注意してください。なお、6点入力の場合は、CTRL+Vでは無く、SHIFT+Zになります。

 不審な部分とは、

  1. 句読点の後のマス空けが間違っていないか?
  2. 「う、は、へ」を「ー、わ、え」とするべき所が間違っていないか?
  3. 行頭のマス空けが1マスの所が無いか?
  4. その行に入りきる文字があるのに、次行に送っていないか?
  5. あり得ない点字を書いていないか? 「あ゛」等
 などです。

 では、わざと間違いを入れたデータで試して見る事にしましょう。  TEST.BSE の1頁目をちょっと修正してください。  修正する部分は、以下の通りです。

  1. 2行目 「あいうえお」の前に、5の点を入れる。@5
  2. 5行目 「しんぱいだ。」の後ろの空白を一つ削除。
  3. 6行目 「くんわ」を「くんは」に。
  4. 7行目 「きゅーに」を「きゅうに」に。
  5. 8行目 「うんどーかい」を「うんどうかい」に。
  6. 13行目 「やっぱり」の前の空白を一つ削除。
  7. 16行目 「ぼそりと」の「ぼ」の前の濁点で強制改行。
  8. 21行目 「いええ」を「いえへ」に。

 以下のようになります。

 点字画面

 それでは、カーソルを先頭に持って行き、CTRLキーを押しながら、Vのキーを押してみましょう。書き換えた部分で止まるのがわかりますね。そこで正しく修正した後、再度CTRL+Vを繰り返します。16行目の行末でDELキーを押せば、「ぼそりと」が戻って来ます。

 さて、8番の「うんどうかい」だけは、チェックをすり抜けてしまいました。「言う」「行う」等の「う」は、長音を使いませんから、BASEはこの「う」もそのケースと判断してしまったわけです。

 「う、は、へ」を誤るのは、最初のうちだけで、ちょっと慣れると、これに付いての誤りはほとんどしなくなります。しかし、どうしても、「う」を「ー」と書くべき所のチェックを行いたい場合は、HELPキーを押してから(一旦離し)、F9を押します。最上段のガイドに「ウ」と出ます。この状態でCTRL+Vを実行すると「うんどうかい」の「う」でも止まります。

 点字画面

 なお、間違っていないのに、CTRL+Vに必ずひっかかるものがあります。最初のうちは疑問に思いますが、BASEの特性だと思って無視してください。「&」は必ずひっかかりますし、「ランドン_ヒギンズ」等のハイフンや閉じのカギでもひっかかります。CTRL+Vに引っかかった文字の後に、閉じのカギがあると、そこでも止まります。アルファベットの後の「?」等も引っかかります。

 最後に、特に注意して頂きたい点を書きます。
 閉じのカギや「?」「!」の後に空白があって引っかかるケースがあります。ここで、余分な空白があると思ってDELキーを押して次の行から文字を引っ張ってくると、カギや「?」「!」の後が1マス空けで文章が続いていく事があります。ルール上、2マス必要な場合は、これは間違いですから、スペースを挿入して元に戻してください。

 CTRL+Vは、信じ切ってはいけませんが、単純なミスを見つけてくれる大変便利な機能です。データが完成した後に、再度CTRL+Vを実行するように習慣づけると良いでしょう。

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