次へ   【5:編集(強制改行)】

 さて、いよいよ入力した文章の編集に入ります。
 BASEは点字エディターですから、文字どおり「エディット(編集)」ができます。当たり前だと思われるでしょうが、実は、これが凄い事なのです。

 点字を作成する方法にもいろいろ有りますが、最初は点字板から入られる人が多いと思います。パソコンで最初から入力と言う人は、ここに参加されている方以外はあまり聞きません。まずは、点字板で点字の基本を覚え、そして、点字タイプライターやパソコンを使用するのが一般的です。

 点字板も点字タイプも「エディット」はできません。打った点は消しゴムで消すわけには行かないのです。では、もし間違えたら、どうやって修正するのでしょうか? 私はパソコンでしか入力した事が無いので、実際の方法は知らないのですが、聞いた所によりますと、点を潰して紙を平らにし、再度点を打つんだそうです。潰した点は、自然にまた盛り上がるそうで、それを押さえる為に、糊を少量塗ると言う事です。あまり間違いが多いと、汚らしくなるそうです。では、原本の1行をすっ飛ばしていたと言う事が後でわかった場合はどうするんでしょう? 簡単です。その紙はボツにして、最初から入力し直せばよろしい(^^;

 点字板の点訳とパソコン点訳の関係は、、手書き文書を作成する事と、ワープロで文書を作成する事との関係と同じです。手書文書の場合は、修正不能のミスの場合は、最初から書き直しますが、ワープロは、どんな修正も可能です。また、自分で全て入力せずとも、他人の文書をもらって、一部修正し、自分の文書とする事ができます。一旦作った文書は、何部でも複写できますし、他の事に活用もできるわけです。

 では、編集操作の第1回目として、強制改行の仕方を覚えましょう。

 BASEは操作は一般のエディターと良く似ています。例えば、VZエデイターでは、CTRLキーを押しながら、Mのキーを押すと、リターンキーを押したと同じ事に成ります。こういう操作は、BASEでもできます。使い馴れたエディターの操作をBASEでも行ってみてください。かなりの事が同じようにできる事に感心します。
 しかし、やはり違う事も多いので、最初戸惑う事も多くあります。一般のエディターでは、リターンキーを押せば、そこで改行します。以下の、6の所にカーソルが有る時、リターンキーを押して見ましょう。  

 1234567890
 以下のようになります。  
 12345
67890

 しかし、BASEではカーソルが次の行に行くだけで、「1234567890」は、そのままなのです。これでは、目的の文を次の行へ送りたい場合は、その前でスペースキーを押し続けなければなりません。
 しかし、当たり前の事ですが、その部分で改行し、カーソル以降の文字を次の行へ送る事はできます。それは、

 《強制改行は、SHIFT+リターン》

 です。

 何でも結構ですから続いた文字を入力し、適当な所へカーソルを移動し、リターンキーだけを押した場合と、SHIFTキーを押した場合との違いを見てみましょう。もし、間違って、強制改行してはいけない時にしてしまったら、BSキーを押せば、元に戻ります。上の例で試してみましょう、BSキーを押すと、あれ? 「12345 67890」とスペースが入ってしまいました。これはどうしてでしょう? これは点字独特のルールから来るものですが、この話は次回と言う事にしましょう。

 さて、次の例題です。前に続けて入力していってください。

 【例題4】


■5月に朝日新聞にケナフ栽培の記事が掲載されていました。ケナフとはアオイ科のハイビスカス属の植物で、成熟すれば下部の直径3〜5センチ、高さが3〜4メートルになる植物で、東南アジアや、中国、アフリカ等で広く栽培されています。ケナフの繊維は紙を作るのに適しているので、パルプに替わる非木材紙資源として期待されています。
■私も早速、非木材紙普及協会に手紙を出し、種とパンフレットを送ってもらいました。費用は全部で320円でした。

 《ヒント》
 「非木材紙」は「ひ もくざいし」です。
 「〜」は、範囲記号といって、キーボードの「_」を2個書きます。
 前後のマス空けはしません。「_」はキーボード右下の隅にあります。

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