【書    名】タイムライン(上)
【著    者】マイクル・クライトン
【訳  者】酒井昭伸
【出 版 社】早川書房
【I S B N 】ISBN4-15-208282-8 C0097 \1700E
【発  行】2000年5月25日
【点    訳】悟空
【校  正】ナビール
【作 成 日】2000年9月13日
【デ ー タ】全8巻

  アリゾナの砂漠をさまよっていた老科学者が、通りかかった観光客  に助けられ、病院にかつぎこまれた。MRIによる精密検査の結果、  この老人の身体には常識では考えられない欠損が発見された。遥かニ  ューメキシコ州にあるハイテク企業ITCから、車も使わずどうやっ  てこの砂漠に迷いこんだのか? 死の直前に残した言葉「クォンタム  ・フォーム(量子の泡が、)メイクス・ミー・ローム(わたしをさま  よわせる)」とは? そして、彼が所持していた謎の紙片が意味する  ものは?   フランス南西部のドルドーニュで、14世紀に消失した修道院の発  掘調査をしていたイェール大学のチームに驚くべき知らせが届いた。  量子テクノロジー関連のハイテク企業であり、発掘調査のスポンサー  でもあるITCからの連絡だった。ITC本部を訪れていた調査チー  ムのリーダー、ジョンストン教授の身に危険が迫っている。きみたち  の協力がぜひとも必要だというのだ。助教授のマレクと、クリス、ケ  イト、デイヴィッドの3人の大学院生は、ただちにニューメキシコ州  ブラックロックのITC研究所へと向かった、やがて時空をこえた驚  くべき冒険に旅立つことになるのも知らずに‥‥‥。                   ※   異郷の地にひとり残された教授を救出すべく、最新の量子テクノロ  ジーを用いて、百年戦争さなかのフランスへと転移した大学院生たち  の波瀾万丈の冒険を描く、究極のノンストップ・アドヴェンチャー!  全米で150万部突破の驚異のメガヒットを記録。パラマウント映画  化の超話題作!

【書    名】タイムライン(下)
【著    者】マイクル・クライトン
【訳  者】酒井昭伸
【出 版 社】早川書房
【I S B N 】ISBN4-15-208283-6 C0097 \1700E
【発  行】2000年5月25日
【点    訳】悟空
【校  正】ナビール
【作 成 日】2000年9月28日
【デ ー タ】全8巻

  <本書に寄せられた賛辞>   クライトンはつねに一級のエンターテインメント小説を書いてきた。  そして、本作ではこれまでにない新機軸をうちだした。最新の量子テ  クノロジーを使って、なおかつ、はるか昔の英仏戦争のさなかに舞台  をおき、フランスでの手に汗にぎる冒険を描いているのだ。                   −− ロサンジェルス・タイムズ   「ロスト・ワールド」を読んで、寝る前に恐竜が隠れていないかベ  ッドの下を探してしまった読者は、現代的な謎をめぐって科学者たち  がたどる危機また危機の時空をこえる旅路を楽しめることだろう。                     −− カーカス・レヴュー   常に科学の最前線のホットなニュースをスクープしてSF作品を創  造するクライトンの小説は、今回も冒頭から息もつかせず読者の心を  ぐいぐいとひっぱっていく。量子物理学とコンピューターの先に見え  るものは何なのか? 歴史を遡り諄々と説いてくれる科学の最先端の  話はわかりやすく説得力に富み、タイム・トラヴェルのトリックが納  得できてしまう。となれば、あとは物語の面白さにどっぷりと浸かる  のみだ。                           −− 児玉清   「ジュラシック・パーク」と「ロスト・ワールド」以来のクライト  ン久々の冒険活劇。まるで映画『インディ・ジョーンズ』を見ている  ような手に汗握るシーンの連続で一気にラストまで読ませる。サスペ  ンスのツボを心得たベストセラー作家ならではのノリのよさが味わえ  る長編だ。                          −− 風間賢二