【書    名】神州天馬侠 (1)
      (吉川英治歴史時代文庫 78)
【著    者】吉川英治
【出 版 社】講談社
【発 行 日】2001年2月27日  第11刷
【I S B N 】4-06-196578-6
【点    訳】滝
【校  正】ナビール
【作 成 日】2002年1月
【デ ー タ】全7巻

  大正末から昭和初めの「少年倶楽部」の目ざましい躍進期に、その  中心読み物となったのが、佐藤紅緑の諸作と「神州天馬侠」である。  織田・徳川の連合軍に滅ぼされた武田勝頼の遺子・伊那丸が、忠義の  士に護られて、健気にもお家の再興をはかる。しかし、戦国群雄の圧  力の前には−−。当時、子供も大人もこの小説に熱狂した。今も、そ  の底力を保ちつづける大衆児童文学の記念碑。
【書 名】神州天馬侠 (2)       (吉川英治歴史時代文庫 79) 【著 者】吉川英治 【出 版 社】講談社 【発 行 日】2000年8月4日 第9刷 【I S B N 】4-06-196579-4 【点 訳】滝 【校  正】ナビール 【作 成 日】2002年3月 【デ ー タ】全7巻
  伊那丸を護る人々。軍師の民部を別にすれば、鉄杖の忍剣、剣の木  隠、槍の巽、弓の山県が四天王。いずれ劣らぬ一騎当千の猛者。さら  に、一管の笛で胡蝶の陣を指揮する咲耶子。これらの勇士に愛される  のが、鞍馬の竹童。果心居の弟子、だが幻術は初手。彼と仲の悪いの  が、泣き虫の蛾次郎。 鼻かけ卜斎の弟子、ぐうたらだが、石投げは  天才。 二人は鷲を争い、互いの技を競う。
【書 名】神州天馬侠 (3)(吉川英治歴史時代文庫 80) 【著 者】吉川英治 【出 版 社】講談社 【発 行 日】2001年1月30日 第11刷 【I S B N 】4-06-196580-8 【点 訳】滝 【校  正】ナビール 【作 成 日】2002年4月 【デ ー タ】全7巻
  武勇すぐれた伊那丸主従であったが、その軍備も蟷螂の斧に似て、  最後の砦、小太郎山も敵手に陥ちた。平和な緋おどし谷に、乙女らは  胡蝶の陣を組む。そして舞台は、甲斐から武蔵へ−−。御岳山上の兵  法大講会、武田一党は如何なる波瀾を呼ぶか?   この小説の楽しさの一つは、読者の空想を羽ばたかせること。読者  みずから竹童、蛾次郎とともに、鷲のクロに乗ることも・・・。