【書 名】風の海 迷宮の岸(上) 【著 者】小野不由美 【出 版 社】講談社 【発 行 日】1993年3月20日 第1刷発行 【I S B N 】ISBN4-06-255114-4 【点 訳】NIFTY点訳グル−プ ちづ、そにあ、MIKA、FUMI、椎、順子、ちゃま、バジル、 まどろな、あさ子、さふぁいや、み☆あーた 【校 正】ナビール 【作 成 者】み☆あーた 【作 成 日】平成12年3月15日 【デ ー タ】全3巻
麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に 実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、 かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、 大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった! それから 十年。探し当てた実は、蓬莱で”人”として生まれ育っていた。戴国 の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒 −−幼い少年の葛藤が始まる!
【書 名】風の海 迷宮の岸(下) 【著 者】小野不由美 【出 版 社】講談社 【発 行 日】1993年4月20日 第1刷発行 【I S B N 】ISBN4-06-255120-9 【点 訳】NIFTY点訳グル−プ ちづ、そにあ、MIKA、FUMI、椎、順子、ちゃま、バジル、 まどろな、あさ子、さふぁいや、み☆あーた 【校 正】ナビール 【作 成 者】み☆あーた 【作 成 日】平成12年3月15日 【デ ー タ】全3巻
とてつもない妖と対峙した泰麒は、身動ぎもせず、その双眸を睨み 続けた。長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は、「使令に下れ」。 異界へ連れてこられても、転変もできず、使令も持たなかった泰麒は、 このとき、まさに己れが「麒麟」であることを悟った! しかし、こ の方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰 麒には未だ、天啓はないまま。ついに、幼い神獣が王を選ぶ−−故郷 を動かす決断の瞬間が来た!