【書 名】二人静 −− 女と男 五つの小さな物語 【著 者】秋山ちえ子 【出 版 社】小池書院 【発 行 日】1998年9月22日 【I S B N 】ISBN4-88315-788-1 【点 訳】愛・けい 【校 正】ナビール 【作 成 日】1999年9月8日 【デ ー タ】全5巻
異国の街、日本の各地で、さまざまに生きる女、男。 ひっそりと寄りそって、存在感をきらめかせてひたむきに、つくしぬ いて・・・・。 表題作「二人静」をはじめ「蜃気楼のひと」など著者の珠玉の短編 五篇を収録。 吉村昭 作家 秋山ちえ子さんは「活字恐怖症」になって文章が活字になるのを拒 みつづけていた時期があったという。今でも身をすくめるような気持 ちがあるらしいが、そのような恐れはさらりと捨てて、のびのびと書 きつづければいいのである。 秋山さんの文章は素直で、柔軟性があり、思うことを自由に表現で きる機能を秘めている。渓流の水が流れるようなすがすがしさがある。