【書 名】夫の宿題 【著 者】遠藤順子 【出 版 社】PHP研究所 【発 行 日】1998年7月23日 【I S B N 】ISBN4-569-60169-3 【点 訳】愛・けい 【校 正】ナビール 【作 成 日】1998年11月1日 【デ ー タ】全4巻
近頃、こんなに感動した本はない。 遠藤周作さんに対する順子夫人の限りない愛と献身の闘病記。世にも 美しい夫婦愛が世紀末の暗い闇に、輝かしい希望の光を放つ。遠藤さ んはこの世でもあの世でも、稀なる幸せな人である。 瀬戸内寂聴 また、あえる。 主治医のH先生が「もうよろしゅうございますか?」とおっしゃった 時には、「長いこと、有り難うございました」と頭を下げるしかあり ませんでした。臨終の時も主人の手を握ったままでしたが、主人の顔 が歓喜に充ちた表情に変容した途端に、俺はもう光の中に入った、お ふくろにも兄貴にも逢ったから安心しろ!」というメッセージが送ら れてきました。「愛する人を亡くしたのはお前だけじゃないんだ!し っかりしろ!」と私は主人から逆に勇気をもらったのです。