【書 名】まちなか(2011年文學界8月号) 【著 者】広小路尚祈 【出 版 社】文藝春秋 【発 行】2011年8月号 【点 訳】夢子 【校 正】桃子 【作 成 日】2012年2月 【デ ー タ】全1巻
(第146回芥川賞候補作)こんなに駅に近いのに、こんなにお値打 ち。そんなマンションに引っ越してきた。最寄り駅まで徒歩で5分と 掛からないのである。さらにその駅には、新幹線まで停まるのである。 「こだま」だけれど。「ひかり」は、2時間に2本しか停まらないけれ ど。 駅に近いということは、生活に必要な施設も整っているわけで、我 がマンションから線路を挟んで向こう側にある「まちなか」と呼ばれ る一帯は、この町で一番賑やかなところだ。