【書  名】少年ケニヤ1〜20
【著  者】山川惣治
【出 版 社】角川書店
【I S B N 】ISBN4-04-154701-6 他
【発  行】昭和58年9月15日〜昭和59年2月20日
【点  訳】「BASING ROOM」(ふたりっこ)
【校  正】バオバブ
【作 成 日】2009年2月〜2009年10月
【デ ー タ】全20巻

  『少年ケニヤ』は、昭和26年から4年間にわたって、産業経済  新聞(現・サンケイ新聞)に連載され、全国の少年少女や、大 人の間でも、大きな感動の嵐を呼びました。   ケニヤの奥地、未開の原野や密林で、どんな苦境にもめげず勇  気を持って生きてゆくワタル少年に、国民は輝やかしい未来への  希望を託したのです。このダイナミックなファンタジーこそ、戦  後の日本文化の金字塔であり、いつの時代にも子供たちが求める  “愛と冒険”の本当の姿があります。   初の文庫版刊行にあたり、表紙カバー及びカラー口絵3点を、  作者に新しく描き下ろしていただきました。   【第1巻】   猛獣と戦いながら、ワタルは勇ましい少年に成長してゆく。   マサイ族の大酋長・ゼガは”命の恩人”ワタルを助ける強い味  方になった。二人の行手に、怪物のような大蛇があらわれた。   耳を逆立てて怒る巨象ナンターとの間に、やがて友情が芽生え  て…   【第2巻】   ワタルは白人の美少女ケートを知り、助けに向かった。   ゼガから槍や弓の使い方を教えられ、ワタルは勇気のあるたく  ましい少年に成長した。いまや、象もワタルの仲間だ。   ケートはワタルとゼガの仲間となり、ずっといっしょに旅を  する。   【第3巻】   ゼガがポラ族に捕われてしまった。激しい太鼓の音を聞いたワタ  ルは、ゼガを助けに向かった。   ゼガはライオンの餌食にされそうになった。ポラ族が見守る囲い  の中で、対決がはじまろうとしていた。   ワタルの行方を探し求めている父・村上大助は、ワニの大群に襲  われ、絶体絶命になった。   【第4巻】   ケートは女神のような美しさを持っていた。   ワタルとケートに強く生きてゆくことをゼガは教えつづける。  ケニヤでは勇者だけが生き残ることができるのだ。   ワタルは、どんな猛獣をも恐れないケニヤの勇者に成長して  いった。   【第5巻】   深い眠りについている時、突然、ワニがワタルたちを襲った。   長い八本の足、恐ろしい毒の牙、頭の上の二本の触手。全身、  真っ白い毛でおおわれた大グモが岩穴からあらわれた。   ソンはナチスがケンチ族の捕虜を密林の奥へと連れて行くのを  見た。   【第6巻】   流砂にのまれて、3人は1億6千万年も前の恐竜世界へ迷いこん  だ。   前世紀の恐竜の中でも一番大きいブロントザウルスが雷のよう  な恐ろしい足音をひびかせて3人を追いかける。   次から次とあらわれる恐竜。3人は戦うすべもなくただただ逃  げた。   【第7巻】   ワタルたちを追って来たティラノザウルスはコンゴで暴れまわ  った。   ティラノザウルスに襲われ絶体絶命の危機の時、大蛇ダーナが  出現し助かった。大切な宝物を奪われたように恐竜は大声を上げ  ていた。   ケラトザウルスと大蛇ダーナの対決がはじまった。   【第8巻】   突進してくる黒ヒョウ。ケートは運命のかかった槍を手にして  いる。   前世紀でいちばん強いといわれているティラノザウルスも大蛇  ダーナの反撃にあい、谷底へと落ちていった。   ナチスの秘密基地にワタルたちは踏み込んでしまった。   【第9巻】   ついに、ナチスが製造中だった原子爆弾は白熱の光を発して  爆発した。   父・村上大助とようやくのことで会えたワタルだが、追手  ナチスによってふたたび密林の中ではぐれてしまった。ワタル  には新たな敵が……。   捕われの身だったゼガも原住民たちと反乱を起し脱出した。   【第10巻】   原住民たちの太鼓の音が草原の毒蛇コプラを興奮させた。  ワタル危うし。   村上とケート、それにチンパンジーの家族は黒ヒョウに  狙われ、追いつめられていった。この黒ヒョウはまじない師に  あやつられていた。   ゾコンガ族に捕えられたケートは白ゴリラの生けにえに……。   【第11巻】   「あー、ワタルは一体、どこにいるんだ」ゼガは心配で  ならない。   「アッ!!」洞窟のなかには、平べったい頭をした怪物が  いた。水のなかで、ワタルは戦った。   「ワタル、早く、早く、橋が危ない!」村上は振りかえって  叫ぶ。   【第12巻】   つたにぶら下がるワタルとゼガに大ワシが襲いかかった!   ドドドッ!! あとからあとからハイエナがワタルとゼガに  襲いかかってくる。やっつけても、やっつけても、キリがない。   「ワタルーッ! ゼガーッ!」ケートは、また一人になって  しまった。   【第13巻】   ワタルとゼガは、村上とケートを探してさまよう。   浮き草の小さな島は、ワニたちに取り囲まれてしまった。  浮き草は沼をどんどん流れてゆき、ワニは追ってくる。   ケートを守って、豹と必死に戦うフクロウ!   【第14巻】   アフリカ中で、いちばん恐ろしい猛獣ヒョウが二人を狙う。  危うし!   ブルルーッ!! プォーッ!プルーッ、プリューッ!!   ナンターとローグ象の天地を揺るがすたたかいがはじまった。   ケートはゴンザ族の酋長の息子のペットとしてとらえられて  しまった。   【第15巻】   ケートをさらった怪人が突然、水の中から顔をあらわした。   魔神の沼に生けにえとして投げこまれたケートを原始ガメが  襲った。ゴンザ族の酋長の息子ゴメは勇ましく戦った。   ケロケロ ケーッ!! 甲高い叫びをあげて、大トカゲが  迫ってきた。   【第16巻】   アフリカ野牛とライオンの王者同士の戦いがはじまった。   ケートはトカゲ族につかまり、神の使いにさせらえて  しまった。そこに、とらえられたゼガがやってきた。   ふたたびお父さんと離ればなれになったワタルたちはケニヤに  帰っていった。   【第17巻】   アフリカ野牛を倒した賞金で、ゼガは二人に人形を買って  あげた。   ワタルとケートとゼガの三人は、懐かしいケニヤへと帰って  ゆく。きっと、お父さんがケニヤにいると、信じて―。   ゼガの倒したアフリカ野牛の首を盗んだ原住民はダーナに  襲われた。   【第18巻】   トロ族の見守るなか、ケートは目を覚ました。   ドタタッ、ドタタッ!! パーッ、パーッ!! 砂煙をあげて  動物たちが走ってゆく。サバンナが火事になったのだ!!   電光石火、ニシキヘビはあっという間にワタルに巻きついた。   【第19巻】   ポイとトーチは勇気をふるいおこし、ケートを助けようと  した。   大洪水から助かった動物たちが、丘の上でのんびりと草を  食べていた。ケートは、その前をそっと歩いていった。   バリッバリッ!! 音の方を見ると、サイが草や木の枝を  食べていた。   【第20巻】   三人は、コンゴからやっとケニヤに帰ってきた。お父さんは、  どこに?