【書 名】ひよどり草紙 (吉川英治文庫144) 【著 者】吉川英治 【出 版 社】講談社 【発 行 日】昭和51年7月1日 第1刷 【I S B N 】0193-421447-2253(0) 【点 訳】滝 【校 正】竹村寿一 【作 成 日】2006年2月 【デ ー タ】全6巻
「神州天馬侠」が全国の少年を熱狂させた第一等の作品ならば、「ひよど り草紙」は全国の少女を魅了した第一等の作品で、いわば双璧である。−− 世にも稀な紅ひよどりの行方を尋ねもとめる耀之助(ようのすけ)早苗(さな え)。二人は幼馴染(おさななじみ)だが、今は親の生命をかけて争う仲。時は 慶長十八年、江戸・大坂に風雲ただならぬ頃。凛々(りり)しく優雅に、強い 児童愛をこめて書かれた作品であるが、大人も惹きつける魔力をもっている。 山口画伯の華麗な絵も添えた。