【書    名】ヒルベルという子がいた
【著    者】ペーター=ヘルトリング
【訳    者】上田真而子
【出 版 社】偕成社
【発 行 日】1978年9月
【点    訳】マコト
【校    正】ナビール

  私たちはみな、全く同じとは限らない。例えば、体や精神に障害の  ある人とか、肌の色が違うとか。だから、作家は、こどもたちが思い  やりや理解の心をはぐくんでくれるよう願って筆をとる。そういった  中で、障害児を、感傷におぼれず淡々とした筆致で描いた、ペーター  =ヘルトリングの『ヒルベルという子がいた』は、最高の出来だとい  える。