第159回芥川賞候補作5作

【タイトル】風下の朱
【著  者】古谷田奈月
【掲 載 誌】早稲田文学 2018年初夏号(2018年4月26日発行)
【ファイル】kazasimo・130頁
【内  容】我が明水大学野球部の、私はその年唯一の新入部員だった。新入生獲得のためにサークル棟からわっと飛び出してきた上級生たちが、まるで四月の熱気そのもののように構内に渦巻いていた頃、やはり同じ目的で構内をうろついていた侑希美さんに誘われたのだ。

【タイトル】送り火
【著  者】高橋弘希
【掲 載 誌】文学界2018年5月号(2018年5月1日発行)
【ファイル】okuribi01〜02・214頁
【内  容】少年たちは暴力の果てに何を見たのか?東京から山間の町へ引っ越した中学三年生の歩。級友とも、うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは―。第159回芥川賞受賞作。 

【タイトル】美しい顔
【著  者】北条裕子
【掲 載 誌】群像 2018年6月号
【発  売】平成30年6月1日
【ファイル】utukusikao・262頁
【内  容】
十七歳の私と幼い弟を残して母は行方知れずになった。マスコミの取材に協力するうち、私の内側で何かが変わっていく。未曾有の災厄に襲われた人間はどのように一歩を踏み出すのか――。第61回群像新人文学賞受賞作。選考委員激賞の驚異のデビュー作。

【タイトル】しき
【著  者】町屋良平
【掲 載 誌】文藝2018年夏(2018年5月1日発行)
【ファイル】4ki01〜02・280頁
【内  容】高2男子、モニター越しにきらめく春夏秋冬……未来なき青春を突破するために、いま、彼は「踊ってみた! 」――気鋭の文藝賞受賞作家が描く、「恋」と「努力」と「友情」の超進化系青春小説。 

【タイトル】もう「はい」としか言えない
【著  者】松尾スズキ
【掲 載 誌】文学界2018年3月号
【発  行】2018年3月1日
【ファイル】mou_1・100頁、mou_2・98頁
【内  容】2年間浮気していた。それがキレイにばれた。ある朝気がつくと、引っ越して来たばかりのリビングのテーブルの上に2枚の紙が置かれていた。…浮気発覚後半年ほど経ってパリを訪れた俳優・物書きが遭遇する悪夢、哄笑と驚愕の旅が始まる!