第155回芥川賞候補作5作

【タイトル】コンビニ人間
【著 者 名】村田沙耶香
【掲 載 誌】文学界2016年6月号
【発  行】2016年6月1日
【ファイル】conve1・conve2
【内  容】コンビニでアルバイトするわたしは、社会とは折り合いがつかな
いことばかり。しかし試行錯誤のうちに自分のやるべき使命がはっきりとわか
ってきたのだった。

【タイトル】あひる
【著 者 名】今村夏子
【掲 載 誌】文学ムックvol.1 たべるのがおそい
【発  行】2016年4月15日 第1刷
【ファイル】ahiru・74頁
【内  容】あひるを飼い始めてから子供がうちによく遊びにくるようになっ
た。あひるの名前はのりたまといって、前に飼っていた人が付けたので、名前
の由来はわたしは知らない。

【タイトル】短冊流し
【著 者 名】高橋 弘希
【掲 載 誌】新潮2016年1月号
【発  行】2015年12月7日
【ファイル】tanzaku・68頁
【内  容】父母の離婚が、幼い娘、綾音の心を深く傷つける。高熱を発した
娘の脳に何が起きたのか…。

【タイトル】ジニのパズル
【著 者 名】チェ・シル
【掲 載 誌】群像2016年6月号
【発  行】2016年6月1日
【ファイル】jini01・jini02・136頁・128頁
【内  容】オレゴン州の高校を退学になりかけている女の子・ジニ。ホーム
ステイ先でステファニーと出会ったことで、ジニは5年前の東京での出来事を
告白し始める。
ジニは日本の小学校に通った後、中学から朝鮮学校に通うことになった。学校
で一人だけ朝鮮語ができず、なかなか居場所が見つけられない。特に納得がい
かないのは、教室で自分たちを見下ろす金親子の肖像画だ。
1998年の夏休み最後の日、テポドンが発射された。翌日、チマ・チョゴリ
姿で町を歩いていたジニは、警察を名乗る男たちに取り囲まれ……。
二つの言語の間で必死に生き抜いた少女が、たった一人で起こした“革命”の
物語。

【タイトル】美しい距離
【著 者 名】山崎ナオコーラ
【掲 載 誌】文学界2016年3月号
【発  行】2016年3月1日 
【ファイル】kyori01・kyori02 280頁
【内  容】星が動いている。惑星の軌道は歪む。太陽も位置をずらす。宇宙
の膨張によって、恒星も少しずつ移動しているのだ。宇宙は常に広がっていき、
星と星との間はいつも離れ続ける。すべてのものが動いている。