第154回芥川賞候補作5作

【タイトル】ホモサピエンスの瞬間
【著 者 名】松波太郎
【掲 載 誌】文学界2015年10月号
【発  行】2015年10月1日
【ファイル】homosapi・160頁
【内  容】鍼灸をモチーフに、人体と歴史の謎に挑んだ意欲作140枚

【タイトル】家へ
【著  者】石田千
【掲 載 誌】群像 2015年7月号
【発  行】2015年6月1日
【ファイル】Iee・298頁
【内  容】第154回芥川賞候補作。複雑な家族関係にとらわれた成
年の成長を端正な文体で綴る飛躍作

【タイトル】異郷の友人
【著  者】上田岳弘
【掲 載 誌】新潮 2015年12月号
【発  売】2015年11月7日
【ファイル】ikyouno・330頁
【内  容】輪廻転生を続けるサラリーマン。新たな世界創世を預
言する宗教家。異様な企てを秘めて海外から集結する男たち。精神
が、祈りが、錯綜し輻輳する新三島由紀夫賞作家の飛躍!

【タイトル】異類婚姻譚
【著 者 名】本谷有希子
【掲 載 誌】群像2015年11月号
【発  行】2015年11月1日
【ファイル】iruikon・178頁
【内  容】ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっている
ことに気が付いた――。他人同士が身内になる「夫婦」という不思
議な形式。その異和を軽妙洒脱に描いた本谷有希子の挑戦作「異類
婚姻譚」。三島由紀夫賞を受賞した『自分を好きになる方法』以来
2年ぶりの力作がついに登場です。

【タイトル】シェア
【著 者 名】加藤秀行
【掲 載 誌】文学界2015年10月号
【発  行】2015年10月1日
【ファイル】share・148頁
【内  容】「ふさわしいか、ふさわしくないか。それこそが、」
元ダンナからメールが届いていて、それ以上読まなくても思い中身
と分かる。飛行機のタラップをまたぐと同時に、カーソルもメール
タイトルも素早く「またぐ」。一瞬以上カーソルが乗っかっている
と既読判定されちゃうから。(本文冒頭より)

【タイトル】死んでいない者
【著 者 名】滝口 悠生 
【掲 載 誌】文學界2015年12月号
【発  行】2015年12月1日
【ファイル】shinde_1・132頁 shinde_2・134頁
【内  容】秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集
った。子ども、孫、ひ孫たち30人あまり。一人ひとりが死に思いを
めぐらせ、互いを思い、家族の記憶が広がってゆく。生の断片が重
なり合って永遠の時間がたちがある奇跡の一夜。 第154回芥川賞受
賞作。