今回は短文登録のちょっと変わったやりかたを二つご紹介しましょう。
短文登録、呼び出しは、SHIFT+F8で行い、NFER+仮名文字で呼び出す方法が最も便利で、この機能だけで充分にタイピングの省力化になります。しかし、登録できる数にも限りがありますので、さらに以下の方法を併用されると、さらにタイピングを減らす事ができます。(DOS/V版では制限があります)
《検索文字列として登録し、呼び出す》
「にほん」「あめりか」「いぎりす」「おらんだ」
では、適当な所にカーソルキーを移動し、CTRLキーを押しながら、「KA」と入力してください。「K」を押してから、CTRLキーを離してもかまいません。
一番下の行に、以下のように最後に入力した文字が表示されます。
ここで、上向きのカーソルキーを押せば、「いぎりす」「あめりか」「にほん」のように最新のものから順に表示されます。下向きのカーソルキーで新しい文字列が表示されますので、目的の文字が表示された所でリターンキーを押します。カーソル位置にその文字が表示されます。
なお、F6で文字列を入力しましたが、CTRL+KAでも文字列を入力する事ができます。記憶は1件につき32文字まで、全部で20件できます。
BASEを終了すると、この記憶は消えてしまいます。この点が短文登録と違う点です。短文登録だけでは、登録文字が足りない時や、一時的に同じ文字列が頻出するような時に使うと便利です。
《画面から文字列を取り込み、呼び出す》
画面に、「あめりか がっしゅーこく」と表示されているとします。「あ」の位置にカーソルを置き、CTRLキーを押しながら、F8を押します。(CTRL+KGでも同じ事ができます)
残念ながら、「あめりか」だけが取り込まれ、「がっしゅーこく」までは取り込んでくれませんでした。画面から取り込む場合は、スペースが見つかると、その後は無視されます。F6で入力する場合は、スペースも含んで取り込まれます。
さらに、「がっしゅーこく」もこの方法で取り込みましょう。これで、「あめりか」と「がっしゅーこく」の2文字が記録された事になります。目的のカーソル位置で、CTRL+KAを実行します。上下カーソルキーで、「あめりか」か「がっしゅーこく」かを選択し、リターンキーを押すと、画面にその文字が表示されます。
※ 以上の操作で取り込まれた文字列は、BASEの操作終了で消えます。