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 BASEを起動し、「あいうえお」を入力した「TEST.BSE」を読み込んでください。すでにあるファイルは、ファイル名を入力せずにリターンキーを押すと上部にファイル一覧が出ます。これをファイラーと言います。今は TEST.BSEしかありませんから、リターンキーを押します。いくつかファイルがある場合には、カーソルキーで移動し、目的のファイルを選択してからリターンキーを押してください。

 例題の入力の前に、BASE画面の説明をしましょう。

 あいうえお

 「1P」と書いてある行は、現在のBASEの状態を示しています。現在、1頁目を入力中で、R3モードです。右端の方に、現在入力中のファイル名が表示されています。このR3モードは、句読点の後に自動的にスペースを挿入してくれる便利なモードです。このモードの変更は、環境設定で行いますが、キーボードからも変更が可能です。と言う事は、間違ってキーボードからこのモードを変更する事もあり得るわけです。もし、句読点後のスペースがうまく入らないような場合は、ここが「R2」や「R1」になっていないか確認してください。もし、そうなっていたら、CTRLキーを押しながら、アルファベットの「O」 を何回か押して「R3」にしてください。

 一番下の行には、「あいうえお」の点字表示が見えます。ここで、F2を押して見てください。入力部分の「あいうえお」が点字表示になり、一番下の点字表示だった部分が「あいうえお」と仮名表示になります。普通は入力する場所を仮名表示にしますが、入力している途中にも、再下段で点字表示を確認できるわけです。もう一度F2を押すと、元の画面に戻ります。

 さて、ちょっと不思議なのは、「あいうえお」が2行目から書かれている事です。1行目を見ると、右隅の菱形が他の行と違いますね。ここは、頁行で、頁番号を記入する為の場所です。BASEは親切にこの行をスキップし、2行目にカーソルを表示してくれます。すなおに2行目から入力しましょう。

 一番下の行には、ファンクションキーのメニューが出ています。このメニューは、SHIFTキーを押した時と、CTRLキーを押した時に変化します。

 では、いよいよ入力に取りかかりましょう。以下の例題を「あいうえお」の下の行、つまり3行目から入力してください。書き始めは3マス目からですが、次の行に移っても気にせずにどんどん入力して行きます。新しい段落(原文で最初にスペースのある部分)になったら、新しい行の3マス目から書き始めます。

 【例題1】(以下、■は新段落を表します)   


■あしたは楽しみにしていた運動会。ぼくはかけっこには自信があるんだけど、強敵が一人いるので心配だ。たけし君は最初は遅いんだけど、ゴール近くに来ると、急に速くなるんだ。
■去年の運動会のかけっこで、ぼくはたけし君にゴールの1メートル前で抜かれて2番になってしまった。その日のお母さんの不機嫌な顔を思い出すと、憂鬱になってしまう。

 ちょっと子供の作文としては、難しい漢字が多いんですが、例題ですから気にせずに入力してください。大切な事は、原文を替えない事。「1メートル前」を「1メートル手前」等と作文してはいけません。句読点も見落としの無いようにしましょう。
 「あしたは」は「あしたわ」、「運動会」は「うんどーかい」と、発音するように書きます。変更するのは、「は」「う」「へ」だけです。必ずしも「う」が「ー」になったりしないんですが、この事に付いてはまた後で説明しますので、今のところは、気軽に書いてください。区切り目は、「ね」とか「さ」が入れられる所にスペースを入れます。  《例》 あしたわ〔ね〕 たのしみに〔ね〕 ・・・

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