【書 名】トムは真夜中の庭で 【著 者】フィリパ・ピアス 【訳 者】高杉一郎 【出 版 社】岩波書店 【I S B N 】ISBN4-00-112079-8 【発 行 日】1991年7月25日 第27刷 1975年11月26日 第1刷 【点 訳】みすてぃ 【校 正】ナビール
イギリスのフィリパ・ピアスという婦人がはじめて子どものための 本『メダカ号セイ川をゆく』を書いたのは、戦争が終わってから十年 たった1955年のことだった。 メダカ号という小舟に乗って宝さ がしにでかける話で、発表されるとすぐに評判になり、図書館協議会 がすぐれた児童文学作品にあたえるカーネギー賞の有力な候補作品に もなった。 このときはけっきょく、最後の受賞をウィリアム・メーンにゆずっ たが、それから3年たった1958年に、ピアスは第二作を発表し、こん どはみごとにカーネギー賞をかちとった。それが、この『トムは真夜 中の庭で』という作品である。