【書 名】闘いの季節(心にのこる文学40) 【著 者】下川香苗 【 絵 】佐竹美保 【出 版 社】ポプラ社 【発 行 日】1999年9月 第1刷 【I S B N 】4-591-06164-7 【点 訳】京、滝 【校 正】ナビール 【作 成 日】2000年2月 【デ ー タ】全3巻
< 少年の孤独(こどく)に、光が射(さ)す瞬間(とき)> 出逢(であ)いは五月、夕ぐれの風の中。 傷(きず)だらけで捨(す)てられていた一台の小型(こがた)バイク。 つれて帰りはじめたときには、 先のことなんてなにも考えていなかった。 聞こえない泣き声がつたわってきたように思えて、 ほうっておけなかっただけなんだ −−。