【書    名】砂の界へ
【著    者】岸恵子
【出 版 社】文藝春秋
【発 行 日】1989年8月10日 第1刷
【I S B N 】ISBN4-16-751001-4
【点    訳】愛
【校    正】ナビール
【作 成 日】2000年4月9日
【デ ー タ】全6巻

  チャドル(黒衣)の女の子や夫は朝露広場で赤いチューリップに、  なった。   黒い大河の炎熱のほとりで私は一粒の砂に、なった。                             岸恵子   白昼のパリ市内で起きたイランの将軍暗殺事件に触発されて、著者  は女ひとり旅で戦時下のイランに入っていく。チャドルならぬ懐かし  の“真知子巻き”でめぐる殉教の国。戦争のむごたらしい傷跡を直視  し、イスラム世界の不可解さに肉薄する。難行苦行の旅・ナイル河遡  行記と共に二つの鮮烈ノンフィクション。