【書  名】夜(NOX)
【著  者】トーマス・ヘッチェ
【訳  者】越智和弘
【出 版 社】白水社
【I S B N 】ISBN4-560-04627-1 C0097
【発  行】1997年6月15日
【点  訳】陵
【校  正】ナビール
【作 成 日】2001年9月8日
【デ ー タ】全3巻

  ベルリンの壁崩壊の夜、名のない女に殺された作家の俺は眼と化し、  街に出た女を追った‥‥。ムージル『特性のない男』、デーブリーン  『ベルリン・アレクサンダー広場』、カフカ『流刑地にて』、ベン  『屍体公示所』、グラス『犬の年』、ワーグナー『パルジファル、エ  ーコ『フーコーの振り子』、プラトン『饗宴』―多数の引用による仕  掛けと冷徹な描写力とが、究極の合一<愛>を求める男女とドイツの  苦悩を描き出す。ヴァルザー賞、バッハマン奨励賞、クルチウス奨励  賞等に輝く鬼才の野心作。