【書 名】フィラデルフィアの野口英世 【著 者】浅倉稔生 【出 版 社】三修社 【発 行 日】1990年11月15日 第8刷 【I S B N 】4-384-02147-X C0095 【点 訳】京、滝 【校 正】ナビール 【作 成 日】1999年11月 【デ ー タ】全5巻
野口英世――空白の三年間にスポットをあてる。着いた! 野口は フィラデルフィア駅の長いプラットホームを歩いて、駅の正面に出た。 荷物を御者に託した野口は、「ペンシルベニア大学」と告げた。いっ たいペンシルベニア大学で野口は、どういう変身を遂げたのであろう か。何とかその秘密を解くことが出来ないだろうか。秘かな希望を胸 に抱いて、私は野口とペンシルベニア大学との関係を調べ始めた。津 田梅子、新渡戸稲造、内村鑑三 ‥‥‥ 熱情が、若者たちを駆り立 てる。1900年、野口英世、24歳。