【書 名】コルバトントリ 【著 者】山下澄人 【出 版 社】文藝春秋 【発 行 日】2014年2月10日 【点 訳】Basing Room(淮) 【校 正】バオバブ 【作 成 日】2014年3月 【デ ー タ】全1巻
「ぼく」を通して語られる、いつか、どこかで暮らしていた人々 の物語。おばさんは幼い頃、「ぼく」の母親が窓から捨てた油で顔 に消えない痕がのこるが、のちに、刑務所に入った父親、交通事故 死した母親のかわりに「ぼく」をあずかる。幼馴染みたち、アパー トの飲んだくれのおじさん、月を見張っているおじいさん――。 富とは無縁の人々を、静かな雨が包み込む。「永遠」にめぐる世界 を閉じ込めたかのような奇跡的中編。