【書    名】権謀の裏
【著    者】滝口康彦
【出 版 社】新潮社
【発 行 日】平成4年2月25日
【I S B N 】4-10-124311-5 C0193
【点    訳】滝
【校  正】ナビール
【作 成 日】2003年7月
【デ ー タ】全5巻

  肥前佐賀の大名、鍋島直茂は関ヶ原の合戦で二股をかけた。初め西軍  についた直茂は、家康の勝利を確信するや、豊臣方の立花宗茂を隣国柳  川城に攻め、領地安泰をはかったのである。その直茂が自らの墓碑に豊  臣家への忠誠を表す「豊臣朝臣」の文字を刻んだ真意とは‥‥。   表題作「権謀の裏」をはじめ、武士の激しく哀しい生きざまと内に秘  められた思いを峻烈に描いた、「曽我兄弟」「倭寇王秘聞」「ときは今」  「旗は六連銭」「幻の九番斬り」「返り討ち無情剣」「くらやみ無限」  「薩摩兄弟飛脚」「桜田門外の雪」の秀作10編を収録。