【書 名】拜領妻始末 【著 者】滝口康彦 【出 版 社】角川書店 【I S B N 】0193-137001-0946 【発 行 日】昭和49年5月30日 初版 【点 訳】滝 【校 正】ナビール 【作 成 日】1995年6月
「拜領妻始末」・・・会津若松23万石の藩士笹原与五郎は、主君 松平正容の不興を買った側妾いちを、妻として拜領させられた。 与 五郎はいちを愛し、一女を設けたが、いちが主君との間に生んだ子容 貞が、世継ぎと決るに及んで、再び城中からもたらされた、一つの意 向−− 封建武士社会の非人間性とそこに生きる者の苦悩を浮き彫りにする。 表題作の他に「高柳父子」「異聞浪人記」「綾尾内記覚書」「非運 の果て」「埋もれ木の譜」「下野さまの母」「その心を知らず」の七 篇を収録。