【書 名】ダンプ、山を行く −− ある山男の自画像 −− 【著 者】高橋和之 【出 版 社】山と渓谷社 【発 行 日】1998年2月20日 【I S B N 】ISBN4-635-17116-7 【点 訳】愛 【校 正】ナビール 【作 成 日】1999年3月4日 【デ ー タ】全4巻
私のダンナ様、ダンプさんが長い間ワープロに向かっておりました。 私より繊細な人なので、どんなことを書いているのか読んでやってく ださい。 今井通子 「山登りをする男の人って、素敵だわ」 大家の娘さんのこの一言で山と出合い、そこで産経新聞社の山口さ んと出会った。そして、今の仕事が始まり、大勢の仲間たちができ、 通子とも出会った。 山と出会うまでの私は、若者らしい夢も、希望もなかった。自転車 で配達する自分の姿が恥ずかしく、中学当時のクラスメートに出会う ことを恐れ、いつもビクついていた。私は劣等感の固まりのような少 年だった。