【書  名】ムソルグスキー
      ボリス ゴドゥノフ(名作オペラブックス24)
【出 版 社】音楽之友社
【I S B N 】ISBN4-276-37524-X
【発  行】昭和63年9月20日(1刷)
【台 本 訳】園部四郎
【本 文 訳】小山内邦子
【補訳、校訂】諸星和夫
【点  訳】高橋勝利
【校  正】高橋セツ子
【校正協力】オンキヨー株式会社
【作 成 日】2009年3月20日

  ボリス ゴドゥノフのあらすじ   民衆の歓呼に迎えられ皇帝に就いたボリスは、心の底では自らが犯  した罪に怯えている。僧院の老僧ピーメンから「ボリスがディミート  リイ皇子を暗殺し支配者になった」と聞いた見習い僧のグリゴーリイ  は、野心を抱いて修道院を抜け出しリトアニア国境に逃亡。宮殿の居  間で息子のフェオードルに、「広大な王国はやがてお前のものだ」と  帝国地図を指し示しているボリスのところへ、シュイスキー公が「偽  ディミートリイらしき者が反乱軍を率いてリトアニア国境に迫ってい  る」と知らせにくる。死体まで確認されているというディミートリイ  の幻影に怯える。一方、偽ディミートリイは美しいポーランド貴族の  娘マリーナを手に入れんがため、ボリスを打ち破ろうと企む。民衆は  ディミートリイが生きていて、皇帝軍を破ってモスクワに進軍中と噂  している。群集と苦行僧に数々の悪政について非難を浴びせられた皇  帝は、やがて錯乱状態に陥り息子に別れを告げて息を引き取る。ボリ  スの圧制に耐えかねた農民や浮浪者達は暴動をおこし、「ディミート  リイを皇帝に、ボリスに死を」と気勢を挙げている。そこに偽ディミ  ートリイの反乱軍が現れ、「我こそが全ロシアの皇帝である」と人々  の歓呼の中をモスクワへ進軍。誰も居なくなったところで、1人の白  痴が「これからの暗黒ロシアの到来」を予言して嘆く。