第157回芥川賞候補作4作

【タイトル】影裏
【著者名】沼田真佑
【掲載誌】文學界2017年5月号
【発行】2017年5月1日
【ファイル】eiri・124頁
【内容】医薬品を扱う企業の岩手支店に赴任した主人公が、職場で出会った友人との交流を釣りを通して描く。――第157回芥川賞受賞作。 

【タイトル】星の子
【著者名】今村 夏子
【出版社】朝日新聞出版
【発行】2017年6月30日
【ファイル】hosinoko1(114頁)、hosinoko2(120頁)、hosinoko3(102頁)
【内 容】小さいころ、わたしは体が弱かったそうだ。標準をうんと下回る体重でこの世に生まれ、三カ月近くを保育器のなかで過ごしたそうだ。

【タイトル】真ん中の子どもたち
【著者名】温 又柔(おん ゆうじゅう)
【掲載誌】すばる2017年4月号
【発行】2017年3月6日
【ファイル】mannaka-01・02(全2巻・総頁数298p)
【内容】4歳の私は、世界には2つのことばがあると思っていた。ひとつは、おうちの中だけで喋ることば。もうひとつが、おうちの外でも通じることば。

【タイトル】四時過ぎの船
【著者名】古川真人
【出版社】新潮社
【発行】平成29年6月7日
【ファイル】yojisugi1(108頁)yojisugi2(88頁)
【内容】ノートを机の上に見つけた吉川佐恵子は、何もかもを思い出した。彼女は、どうしていつもならば電話を置く台の引き出しにしまわれているはずのノートが机に広げて置かれていつのか、自分が、なぜ何度もいまが何時なのか確認するように時計に目をやっていたのか、ということのすべての理由を思い出したのだった。