次へ   【点字の覚え方(3)】

 さて、「あ」から「ん」までの事はわかりましたね。

 今回は、濁音、半濁音、拗音等の話をしましょう。

 「かきくけこ」の濁音は「がぎぐげご」ですね。濁音のあるのは「かさたは」の4行だけです。濁音は、清音に濁点(5の点)」を付けます。「か」の前に5の点を付けると「が」となります。つまり2マスで1文字を表すと言う事になります。

 半濁音は、「ぱぴぷぺぽ」しかありません。半濁音は、6の点です。「は」の前に6の点があると「ぱ」となります。

 拗音と言うのは、「きゃ」とか「りゅ」とか、小さな文字が後ろに付いている文字の事です。これは、「き」と「ゃ」の組み合わせが「きゃ」と言う事ではなく、「きゃ」で1文字となります。発音も1文字ですね。
 これも母音との組み合わせで覚えられます。「きゃ、きゅ、きょ」は、「か行」の前に4の点を付けます。同様に「しゃ、しゅ、しょ」は、「さ行」の前に4の点を置きます。他の拗音に付いても、点字記号一覧で確認して見てください。

 拗濁音(ぎゃ、ぎゅ、ぎょ等)は、4、5の点を前置、拗半濁音(ぴゃ、ぴゅ、ぴょ)」は、4、6の点を前置します。

 点字記号一覧を見ると、小さい字が「や、ゆ、よ」の拗音等はありますが、「い、え」は有りません。シドニィ・シェルダンと言う作家の名前を書こうとすると、BASEは「にぃ」を入力してくれません。これは、「にぃ」と言う点字が無いからです。小文字が「い、え」のものでも、「いぇ」等は入力できます。これは、「特殊音」として点字ができているからです。

   なお、点字では「小文字符」として4、5の点が設けられています。これは、「あいうえおやゆよわ」の前に付けると、その小文字を表します。ですから、「しどにぃ」の最後の「ぃ」を表すのに使えるのでは無いかと思うでしょうが、これは使えません。小文字符は非常に限定された場合にのみ使えます。詳しくは、「点訳のてびき」の69頁に書かれていますので、興味がある人は読んでみてください。

 さて、あと残るのは2個だけです。

 促音符(っ)と、長音符(ー)は、丸暗記してください。
 促音符は、2の点、長音符は2、5の点です。

 これで、50音は全て終わりました。次回は数字とアルファベットの話をしましょう。

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