次へ   【26:ヘッダー異常!】

 今回はBASEでファイルを読み込もうとした時に起きるエラー、「ヘッダー異常」の対処法を説明します。

 BASEでこのメッセージが出るケースは2種類あります。一つは、本当にヘッダーが壊れている場合、二つ目は、BSEデータで無いものを読み込んだ場合です。
 BASEは、拡張子「BSE」のデータしか読み込みませんから、TEST.TXT等は読み込む事ができません。しかし、普通のテキストファイルの拡張子を BSEにすると、そのファイルを読み込もうとし、「ヘッダー異常です」と表示されます。
 普通はBSE以外のファイルを読み込む事はありませんから、このメッセージにお目にかかる事はありません。しかし、本当にBSEデータを読み込んでこのメッセージにお目にかかると大変です。せっかく苦労して作ったデータを読み込めない事になります。

 BASEで使用するBSEファイルは、一般的な点字コードであるNABCCコードにBASE独自のヘッダー部分を付けたものです。このヘッダー部分が壊れている場合に、「ヘッダー異常」のエラーが出ますから、そのヘッダーを正常に戻してやれば、正しく読めるようになります。

 さて、ヘッダーを正常に戻すには、二つの方法があります。

 1・ TDC等のコンバーターを使う方法。

 BSEもNABCCも単なるテキストデータです。試しに、TEST.BSEを一般のエディターで読み込んで見ましょう。拡張子をTXT に変更すれば、ワープロソフトでも読み込めます。以下のように表示されます。

ヘッダー画面

 データの上の方に大きな空白があります。これが「ヘッダー」です。「00063222」も含めて、512バイトの連続した領域になっています。これで1行ですから、この空白の中で行削除をすれば、この大きな空白が全て無くなります。
 試しに、「00063222」の前で、半角のスペースを1個挿入してみましょう。 見かけは何も変わり有りませんが、このデータをBASEで読み込むと、ヘッダー異常で読み込めません。

 では、この異常なヘッダーを削除します。空白部分で行削除をしてください。以下のようになりますが、これが、BSEのヘッダー部分を取り去ったデータ、つまり、NABCCデータになります。

NABCC データ画面

 このNABCCデータをTDCでBSEデータに変換します。NABCCの拡張子は、TXNですから、ヘッダーを取り去った TEST.BSEをTEST.TXN と言うファイル名にリネームし、TDCで「NABCC→base」の変換を行います。そうすると、正しいヘッダーの付いたTEST.BSEができあがります。

  TDC画面

 2・ ヘッダーを貼り付ける方法。

 正常に読み込めるBSEデータを用意します。エディターで読み込み、ヘッダー部分(最初の7行)だけを別ファイルとして書き出します。HEAD.TXTという名前で書き出したとします。そして異常のあるBSEデータのヘッダー部分を削除したものの先頭に、このファイルを貼り付ければ、正常なデータができあがります。
 この方法は、別ファイルとして書き出すヘッダー部分、ヘッダー部分を削除したBSEファイルに過不足があってはなりません。例えば、ヘッダー部分を削除したつもりで、もう1行削除してしまったデータにヘッダー部分を貼り付けたデータをBASEで読むと以下のようになります。

点字画面

 本来頁行である行を削除した為、全体が繰り上がり、本文が頁行に行ってしまいました。頁行に書かれた文字は、本文の行に移動できませんので困った事になります。このヘッダー修復操作は、繰り返し試してみてコツをつかまないといけません。

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