次へ   【14:目次作成】

 点字本では、点字の巻ごとの目次を作ります。つまり墨字本の目次とは全然違ったものになります。本文ができあがったら、タイトルのある位置の頁番号をメモし目次を作る方法も良いのですが、パソコン点訳特有のもっと便利な方法があります。

 BNDXと言う目次を作成する為のソフトがありますから、それを利用する事にしましょう。NIFTYのFEYETOOLからダウンできます。

 BNDXは単体で使う方法と、BASEの中から起動する方法があります。まず、単体で使う方法を説明します。

 TEST.BSEの目次を作る事にします。自動頁付け機能で頁番号を付けてください。
 タイトルが無いと目次ができませんので、以下のように7マス目からタイトルを付ける事にしましょう。1頁目は、「あいうえを」を右へずらしてタイトルとします。2頁目はタイトルはありませんが、挿入文を作って見る事にします。10行目からは全体を2マス右へずらしてください。3頁目に「けなふ」と言うタイトルを入れますが、入れる場所がありませんので、CTRL+F10を実行して1行空白行を挿入し、7マス目から「けなふ」と書いてくだいさい。4頁目は「あたらしい ぱそこん」、5頁目は「しゅーだん ぼーえい きこー」と言うタイトルにしましょう。

 点字画面
 点字画面
 点字画面
 このように変更して、TEST.BSEを記録してください。では、目次作成に入りましょう。

 》BNDX TEST リターン

 これで、TEST#.BSE という名前の目次だけのファイルができあがります。TEST#.BSE を読み込んで見ましょう。以下のようにできあがっています。

 点字画面

 BNDXは3マス以上の空白のある行をタイトル行と判断し、その頁行の頁番号を「‥‥‥」の後ろに書きます。ですから、引用文等で4マス目から書き出されているものや、著者名等が行末に書かれている行、区切り線の行なども、タイトルと判断され、目次に書かれてしまいますから、これらを削除して、目次に必要な行だけを残します。目次のタイトルが5マス目からになっていますから、3マス目からに変更しましょう。全体を左へ2マスずらし、@.で点線を増加します。余分な点線はDELで消しましょう。「−−  もくじ  −−」もセンタリングしておきましょう。最後に区切り線を入れ、(第*巻目次終わり)を書きます。完成した目次は以下のようになります。

 点字画面

 BNDXはオプションを付ける事によって、本文のタイトル前の空白行を指定する事ができます。「/5」というオプションを付ければ、4マス目より前から書かれている部分に付いては、目次に取り込みません。TEST.BSEは、3マス目から書かれた挿入文があり、それが目次のタイトルとして取り込まれましたが、「/5」のオプションを付ければ、この挿入文はパスします。TEST.BSEで試して見てください。
 BNDXは、オプション無しでは3マス目からのタイトルを拾いますので、誤って本文を3マス目から書き出したものもタイトルとして書き出します。ここで誤りを発見する事もできます。

 では、BASEの中からBNDXを起動する方法を試してみましょう。CTRLキーを押しながらF4を押します。「目次ファイル名:」と出ますから、リターンキーを押すと、ファイル名が出ます。目次を作りたい本文のファイル名を指定します。

 後の操作は上に書いた通りです。注意しなくてはならないのは、BNDXが目次ファイルを作る本文ファイルは現在編集中のファイルではなく、記録されているファイルだと言う事です。編集を記録していない状態で、上の操作をしますと、名前は同じでも違ったファイル(要するに更新前のファイル)の目次を作りますので注意してください。目次を作る前にF1を押して記録しておく癖をつけましょう。

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