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 例題は入力していただきましたか?

 実は、あの例題には誤りがありますので、それをちょっと修正してください。
 「AA社」は「A社」の誤りでした。「5円」は、もちろん「5万円」の誤りです。

 【例題修正部分】  》AA社のものは、B社より5円高いのですが、
  を、
 》A社のものは、B社より5万円高いのですが、
  に修正します。

 では、やって見ましょう。 

 点字画面

 の、「AA」の「A」を一つ削除します。そして、「えん」の前に「まん」を入れましょう。

 以下のようになりました。めでたしめでたし。

 点字画面

 しかし、これには大きな誤りがあるのです。
 「AA」は、大文字のアルファベットが2個続いていますから、前に2重大文字符が付いています。「A」だけを削除した場合、その前に二重大文字符が付いているのは不自然です。このような編集をした時は、忘れずに、大文字符も削除してください。

 もう一箇所は「5円」を「5万円」に修正した部分です。「5」と「まんえん」の間に継符が入っていますね。これは誤りです。数字と仮名文字の間に継符が入るのは「あ行」と「ら行」だけです。(例外があるのですが、ここでは省略します) ですから、「まん」を入力するとともに、継符を削除する必要があります。正解は、以下のようになります。

 点字画面

 以上の操作は、点字の規則がある程度理解できていないといけません。規則を理解していても、見落としと言う事もありますから、アルファベットや数字の絡んだ修正は、一部だけではなく、その部分全部を修正した方が確実です。例題で言いますと、「A」を削除するのではなく、「AAしゃの」を削除し、新たに「Aしゃ」と書きます。「5円」を「5万円」にする場合は、「5えん」を削除し、あらたに「5まんえん」を書きます。外字符や、数符を削除してしまうと、新たにその部分だけを入力するのは、6点入力で無いと無理になります。そういう時も、最初から入力し直せば結構です。

 では、逆のケースを試して見ましょう。「A社」を「AA社」に修正してみます。  「A」の上にカーソルを置き、「A」を入力します。TABキーを押して、アルファベット入力モードにする事をお忘れ無く。すると、どうでしょう、「AA」とは表示されず、「Aa」となってしまいます。2重大文字符が付かなかったわけです。
 カーソルを「A」の次に置いて「A」を入力すると、「AA」となります。これは、BASE独特の癖ですね。次に、「5まんえん」の「まん」を削除します。すると、「5えん」にならなければいけないのに、「56ん」となってしまいました。これは、あ行である「え」の前に継符を入れ忘れたからです。

 点字画面

 2種類の解決方法でやって見ましょう。

 1・大文字のAの前に、6の点を挿入し、5の後ろに継符を挿入する。
 2・「Aaしゃ」「56ん」を削除し、新たに入力する。

 では、例題です。

 【例題7】


■そろそろ新しいパソコンを買おうと思うんですが、A社のものにすべきか、B社のものにすべきか迷っています。B社のパソコンは安いのですが、今使っているBASEは使えません。A社のものは、B社より5万円高いのですが、せめて3万円くらいの差だったらと思います。
■以前は、ソフトの多さでNECのシェアが高かったのですが、WINDOWSが普及して来ると、安いDOS/Vマシンがもてはやされるようになってきました。年末にWin95インストールマシンが発売されると言う事で、現在の機種は半額ほどで買う事ができるようです。Win95のインストールさえ自分でできれば、大変お買い得です。

 《ヒント》
 アルファベットの部分は、その通りに入力すれば結構です。大文字を入力すれば、BASEが大文字符を付けてくれます。スラッシュもそのまま入力してください。「A社」のように一語になっている場合は、続けて書けば、BASEが継符を入れてくれますが、その他のものは、アルファベットの後は、スペースを入れます。「ほど」は、前に続けます。「Win95」は、「Win 95」と区切ってください。
 今回の例題で、TABキーの使い方をしっかり覚えてください。

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