次へ   【4:記号入力】

 前回の例題のBASE画面です。13行目からですが、画面の状態を確認する為に、前の例題も含んでいます。

 点字画面
 点字画面

 さて、BASEを使い始められた方から一番多い質問は、記号はどうしたら入力できるかという事です。
 「 」( )等の基本的な記号はキーボードにあるのですが、2重カギとか、第2カギ等はどうしたら入力できるのでしょう? 例えばATOKでは、『 』を入力する時は、F10を3回叩いて、記号の一覧を出し、その中から二重カギを見つけてリターンキーを押します。BASEの場合は、キーボード上のキーの組み合わせで記号を入力します。当然キーの組み合わせを覚えないといけない訳ですが、点字では墨字(点字に対して、普通の文字をこう読んでいます)のような豊富な記号はありません。いつも使う記号はわずかですから、すぐおぼわりますが、BASEのHELPを見れば、BASEで編集中に記号の入力方法がわかります。

 BASE操作中に、SHIFTキーを押しながら、F1を押すと、このHELPファイルが表示されます。この中の3頁目が記号の入力の説明です。最初は1頁目が表示されますから、スペースキーを2回押します。そうすると、以下に書いてあるようなようなキー操作の説明が出ます。

 HELP 3頁目の画面

 では試しに、『点訳の手引き』と入力してみましょう。

 書名ですから、二重カギが使われています。HELPの中央少し下の左側に「カギ」という部分があります。「フタエ」とあるのが二重カギです。¥[ または、¥「 が開きの二重カギである事を説明しています。まず ¥キーを押します。キーボードの右上の端の方にあるキーですね。次に 「キーを押します。普通のカギですね。そうすると、画面に 『が表示されます。 こうやって文字で説明すると、えらくややこしい操作に思えますね。でもやってみると簡単、ファンクションキーを何回か押して、記号一覧を出して、その中から選択する事を思うと、月とスッポンの違いですよ。

 『点訳の手引き』を入力する時のキー操作は以下のとおりです。

  ¥「てんやくの てびき¥」

 さて、この「カギ」「カッコ」「星印」等のある部分ですが、探し方があります。  縦と横の組み合わせでその交差する記号を見ます。「第2」と「カッコ」の交わ る部分が「第2カッコ」で、キー操作は、¥¥( ¥¥)である事がわかります。

 では、もう一つ、以下のように、「わたし」に傍点が付いています。こういう場 合はどうしたらいいでしょう?

  ・・・
彼はわたしに言った

 これは点字特有の記号になります。傍点は第1指示符というものを使います。
 先ほどの「カギ」の右の方、星印の右隣に「指示符」とありますね。これはキーボードの下部、右の方にある<>記号を使います。
 キー操作は以下のようになります。

 かれわ <わたし>に いった

 点字では、カッコとカギを見た目では無く、意味で使い分けます。それに、墨字ほど豊富な記号は設定されていないので、【 】等の記号は、何か適当な記号に置き換えないと行けません。強調の為に使われているカギや、カッコに相当する点字記号で最も多く使われるのが、第2カギです。BASE画面では、「<>」のように表示されますから、キーボードの「<>」を押しがちですが違います。これは、上に書いた第1指示符になります。

 第2カギの入力方法は、¥¥「 が開き、¥¥」 が閉じです。
 HELPには、¥¥[ と ¥¥「 が書かれていますが、 [ も 「 も同じキーですね。

 では、次の例題です。TEST.BSE の2頁目の9行目に空行を入れ(リターンキーを押すだけ)て、10行目から書いてください。

 【例題3】


■「正子さん、『星の輝き』と言う本はもうお読みになりましたか?」
■「いいえ ‥‥‥ それって、どんな本なんですか?」
■「シドニイ・シェルダンの最新作なんですよ。“ララ”と言う人が主人公なんですけどね −− 実は、私もまだ途中までしか読んでいないんですよ」

 《ヒント》
 「‥‥‥」はキーボードの「@」を押して、「.」のキーを押します。仮名入力の人は、カナロックをはずすのをお忘れ無く。
 “ は、¥¥「、 ”は¥¥」です。「−−」は、長音記号を2個です。 「シドニイ・」の「・」は、「@」を押してから、数字キーの「5」を押します。点字ルールでは省略もできますが、練習ですから入れましょう。後に1個のスペースが必要です。「しどにい・ しぇるだん」です。
 これらを、HELPファイルから抜き出したものが、以下のものです。どこに書かれてあるのか、探してみましょう。

 HELPから、点線、棒線、カギ、カッコ、中点の部分

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